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LGBTの時は未来から過去へ流れる

LGBTの時は未来から過去へ流れる

「時」が過去から現在を経て未来へ流れていくという、当たり前というか絶対的な決まり事が、最近、どうもしっくりいかない。少し調べてみると、なるほど、どこかの博士が「ブロック宇宙論」という理論をもとに、「スポットライト理論」なるものを提唱しているらしい。それによると、「過去・現在・未来」というのは、同じ空間の中に存在し、スポットライトが移動して「過去・現在・未来」という時間軸を照らすだけで、過去の延長線上に現在が存在したり未来が現在の先に現れるというものではないらしい。

興味が湧くと、いろいろと調べてみたくなる性分なので、他にも同様の話がないか調べてみたところ、アメリカの先住民に伝わる言葉として「地球は先祖から譲り受けたものではなく、子孫から借り受けているものである」という言葉に出会った。これは、深いぞ。

ふむ。

素人には、なかなか、すぐに理解できる問題でないことは確かなようである。興味本位で足を突っ込んで少し後悔した(後悔というよりも、もっと調べたいという欲が出てきてしまって、常に脳みその何パーセントかを占めてしまう状況になってしまったという困った状態)。

なぜ、こういうことを考えはじめたかというと、当メディアのお仕事でLGBTの方々にお会いして話を聞く機会が増え、どうも、このLGBTの方々は、時間の概念を超越して、未来から来たのではないか?という、靄っとした、漠っとした疑問を抱いてしまったのである。もちろん、ドラえもんのようにタイムマシンに乗って、実際に未来からやってきたわけではないことは分かっている。

生物の中にはオス、メスという2つの性種類しかないもの以外にも両性具有なる生物もいたりと、まだまだ、生物すべてにおいて生態が分かっていないものもたくさんある。また、進化の過程で様々な性種類がなくなり、または現れてくる可能性も全くないわけではないだろう。もしかしたら、地球上の生物の中で、自らオスとメスという分け方を認識している生物のほうが少ないのかもしれない。と考えると、現時点で人類にはオスとメスがあり、LGBTも受け入れられる世の中になってきている昨今、この新たな(もちろん、昔から存在しただろうが昨今の風潮を鑑みるに)性種類は決して病気や間違っているものではなく、人類の性の種類は進化の過程の途上にあり、将来には人類からオス、メスという区別がなくなり様々な性種類を持つ(性=身体での区別というよりも、それこそ、食べ物の甘党、辛党のような区別なのかもしれない)生物になるのかもしれない。

突飛な考えであるから一笑に付されるだろうが、LGBTの人たちは未来から来た性別の考え方をする人たちと思えば、あーでもない、こーでもないと議論しあっていることが小さく思えて、こいつらスゲー!と単純に思うのである。

2020.07.15

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ブッチ

ブッチ

高校卒業後に映画の都ハリウッドに行くことを真剣に考えたが、周囲に猛反対をされ、しぶしぶ大学に進学。しかし、年間1,000本以上の映画を観る映画オタクになっただけで、映画の道はあきらめきれずに映画会社にもぐりこむ。そこから、ズブズブとエンターテインメントの世界の底なし沼に嵌まり込み、今、人生の道を見失っている途中。次の分岐では、右に行くか、左に行くか。