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台湾、2019年をメドに同性婚を法制化へ!

台湾、2019年をメドに同性婚を法制化へ!

先日、弁護士ドットコムにて、2019年をメドに台湾で同性婚が可能になることが報じられた。

その記事には、いくつか興味深い記述があった。まずはやはり、台湾での同性婚の合法化だろう。もちろん、これはアジア初のこととなる。

この法制化の裏には、トランスジェンダーであることでいじめにあい、自殺してしまった少年の存在があるのだそうだ。それを機に、台湾のLGBT政策は動き出したといえる。

日本は今年、教科書の改訂があったが、LGBTの記述が加わることはなかった。まだ早いということなのか、個々の学校で別途対応せよ、ということなのか、その意図は不明だ。

どちらにせよ、日本がLGBT対策で出遅れたことは間違いない。教科書にない、ということは、目を伏せたのと同義だからだ。

村上春樹も小説の中で、「問題を目にしたとき、目を反らしても何も解決しない」といったことを書いていたが、まさにその通りだと思う。企業が支援をはじめ、東京五輪も迫る中、国は性的マイノリティーとどう向き合っていくのだろう?

やはり日本でも未来ある少年が死ななくては、何も変わらないのだろうか。そんな国であってほしくない。きっと誰もがそう思っているのではないだろうか。

われわれはいま、大きなうねりの中にいる。少し前の当たり前が、少し先でひっくり返る可能性だってある。

フランスでは将来的に、ガソリン車をなくすことが発表された。そんなこと、少し前なら信じられないことだったはずだ。だが、その「まさか」がやってきたのだから、もう何が起きても不思議ではないことを自覚してもいいように思う。そうした変化にどう対応できるかどうかが、今後、個人においても企業においても重要になってくるだろう。

話を戻そう。日本ではまだまだ、同性婚の合法化はハードルが高いかもしれない。だが、日本の離婚率、再婚率は増加傾向にある。これも昭和の時代には考えられないことだ。いまや3組に1組は、どちらかは再婚者というのだから、結婚というもの自体がずいぶんとカジュアルになってきていると言える。ならば将来的には、日本でも同性婚が合法化する可能性はゼロとは言えないだろう。

いま、われわれは「まさか」が起こる未来の真ん中にいる。どうせなら楽しい未来を想像したい。望んだ未来を諦めてはいけない。可能性はいつだって、目の前に転がっているのだから。

<参考>
弁護士ドットコムNEWS「台湾「同性婚」法制化へ…世論を動かした、ある中学生の悲劇的な死」

2017.08.29

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広告、雑誌、ウェブを中心に記事や動画の構成台本を執筆。ジャンルを問わず幅広く活躍中。