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真のおこげ道

真のおこげ道

最近どハマりして、何度も見てしまっている映画「おこげ」。今でいうゲイのアライ、オカマに着くからおこげって話なんだけどね。

私の場合、祖母、伯母、母が、新橋の「やなぎ(有名なゲイバー)」やら、ニューヨークの「studio 54」で遊んでいた、とんでもなくひどい(うらやましい?)環境だった為、新宿二丁目やゲイバーにも抵抗がなく、ついでにこの母方の血統は、母の従姉妹にレズビアン、私の伯父、私の従兄弟、私の別の従兄弟の子供、私がゲイという5人のセクシャルマイノリティのいるキツメの呪いのかかった家系である。

祖母の家が江戸の終わりから洋品店を長崎や横浜でやっていたりした関係で、昔から、やれ、このジャケットにはスカートの方がよく似合うだの、ビビアンウエストウッドを老婆になっても着たり、死んだ時の髪の色はクルエラのようにツートンに真ん中から別れた赤と紫でゆるくパーマがかかっていたりと、やりたい放題。

こんな濃い女たちの楽しみが、たまに行くゲイバー遊び。当時のゲイバーというのは完全な会員制なんだけど、祖母も伯母も母も結構、出入りしていたみたい。80年代、90年代になってどんどんゲイバーが開けていくのは良いんだけど、まぁ、近年のゲイとノンケ女の関係は完全なペットだわ、、、。それも、安酒で偉そうに、、、。昔のゲイの世界をのぞくノンケってセクシャルマイノリティの美しさや、美意識、頭の良さ、知識量の多さ、細やかさ、感受性の強さ(いろいろあるわね)などに魅かれて集まってきていた。

やなぎや銀巴里などで江戸川乱歩が美輪明宏を本気で口説いていたのは有名な話。しかし、90年代のミスターレディやショースタイルの店が流行りだした頃からであろうか、崇拝の対象から見世物小屋やストリップ小屋と混同して、その好奇の目に変わってきてしまった感じがある。

テレビにセクシャルマイノリティが出るようになり真面目できちんと仕事をこなすニューハーフなどのおかげでテレビ露出度が増えたのは良いが、観光化が進み、いくつものショーパブや観光バーが増えた。増えたはいいけど客層悪すぎ、基本、完全に見世物、笑われ役、ハゲとかデブのオヤジが、リップサービスやら、ちょっと下半身触られて、本気でモテてると勘違い。世間じゃ男に相手にされないブスな女は、酔いまくり、吐きまくり、大暴れ、、、。塩まきたくなる! 大体この手の女って、味方ですよーみたいな顔しておいて全然違う。好むのはアイドルゲイをペット感覚で連れてるか、すごいブスのニューハーフ。やたら、ゲイパレードとかイベント行きたがりで必死に接点作りたがる、、、。基本さぁ、ゲイからするとメリット無いんだよね、、、。キチンとしたお酒の飲み方ができる人以外いらないよ。

それで、そんな女に限って、お金使うような男連れてこれないし、、、。昔のおこげは違ったよ。映画にも出てくるけど、セックスの場所がなければ宿を貸し、恋愛のキューピットやり、ウチの親なんかは仕事の世話やら、金貸したり、太客紹介したり、、、。今のノンケのメス客は、おカマに酔っ払った時の世話、飯炊き、掃除する、家政婦でも求めてるような態度が気に入らない!

メリットのある、おこげになりなさい! それが本当のおこげ道!!

2016.03.20

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諏訪雄基

諏訪雄基

フランスで出版社、若手デザイナー発掘の仕事を経て、2001年より、国内でアパレル、インテリア、フードなどのトレンドデータを基にした商品企画コンサルタントとして活動。これまでに、ファッション/ANNA SUI、インテリア/ハーマンミラー、フード/ミスタードーナッツ、など数多くの企業プロジェクトに携わる。 2010年よりLGBTマーケット並びにLGBTから拡散させる市場の国内初の商品企画コンサルタントとして活動。 現在ではコンサルタントと並行して、ファッション、LGBTのジャーナリストとしても活動し現在に至る。